屋根の断熱効果で省エネ・経費削減

ケミカルカチオンパック工法 主な特徴と各種実証データ


主な特徴

施工前・施工後

遮熱・断熱構造とその効果

 ケミカルカチオンパック工法は、「浸透プライマー」+「カチオン主材」+「トップコート」の三層で構成されます。反射性能に優れたトップコートが太陽放射の約85%を反射した後、断熱性能に優れたケミカルカチオン主材層で残りの15%分の熱エネルギーの熱伝導を抑制し、層内での移動速度を低減します。その結果として屋根材裏面へ熱エネルギーが伝わりにくくなり、室内温度が低減されます。 ケミカルカチオンについて

ケミカルカチオンパックの遮熱・断熱構造


 遮熱・断熱効果により、夏場のスレート屋根表面の温度は21°C、屋根裏では15.5°C、室内温度は4°C以上低減*されます。金属折板屋根表面では、28°C~30°Cの低減が可能です。コンテナボックスでは庫内温度が15°C~18°C低減し、約35°Cになります。 測定データ

 遮熱・断熱効果による室内温度の低下に伴い、夏場の冷房電力が削減されます。実際の測定結果を基に九州大学大学院・林教授が行った電力負荷削減率のシミュレーションにおいて、最大53.8%の冷房電力の削減が可能との結果が得られました。 分析データ

 冬季も放熱抑止による省エネ効果があります。屋上をケミカルカチオンパック工法、外壁をケミカルエコパック工法で施工した学校の職員様の報告によると、夏場は冷房の設定温度を28°Cにしても十分涼しく、また、冬場は暖房の設定温度を19°Cに下げても大丈夫だったとのことです。 お客様の声

* 効果は気温や立地条件等によって異なります。

遮熱効果の長期持続と経済性

 トップコートの防汚性と耐候性が優れているため、施工後15年間で遮熱効果は10%程度しか低下せず、長期間の省エネ効果が期待できます。三層構造のケミカルカチオンパックは、施工15年後にトップコートのみ再塗装することで性能を維持し続けます。二回目以降の施工は初期投資額の半分程度で済むため、長期的にも大変経済的です。


ケミカル反射コーティングの分光反射率曲線 (当社測定データ)

カチオンパック工法遮熱効果の持続

施工後15年経過した塗膜  塗装直後の塗膜

スレート強度回復と持続性

ケミカルカチオンパック施工後スレート

 ケミカルカチオンパック施工後、老朽化したスレートの強度が30%程度増加し、更に美観も回復して新品同様になります。30年近く経過したスレートにケミカルカチオンパック工法で塗装した場合、曲げ破壊荷重試験では新品同様の強度、対衝撃荷重試験では新品以上という結果を得ました。

 ケミカルカチオン層が半永久的に持続するため、スレート建屋を効果的に延命できます。ケミカルカチオンパックの施工から15年が経過した、製造後40年のスレートで曲げ破壊荷重試験を実施したところ、430kgf以上という、現在のJIS基準値400kgfを上回る数値を記録しました。 測定データ お客様の声

アスベストの封じ込め

老朽スレート表面拡大写真
老朽スレート表面

 スレートに含まれるアスベスト粉塵の飛散を抑制し、環境汚染を防止します。平成16年までは、アスベスト(石綿)を含有するスレートが一部で使われていました。そのため、他社のように老朽スレートを高圧洗浄するとアスベストが流出し、二次災害を招きます。アスベスト除去工事の国家認定業者である当社は、独自の無洗浄工法により、二次廃材を出すことなくアスベストを完全に封じ込めます。 測定データ(pdf)

その他の特徴

 省エネ効果によるCO2排出削減や、遮音効果による折板屋根の雨音低減結露防止、防錆効果による屋根材の保護などが期待できます。施工に際しては、建築確認申請の届出が不要で、工場等を操業しながらの再生施工が可能です。


CO2排出削減

 遮熱・断熱効果により室内温度が低下すると、冷房等に必要な電力が少なくて済みますので、結果的にCO2の排出量も削減されます。九州大学大学院・林徹夫教授の研究によれば、冷房設定温度28°C、水平投影面積1万㎡の屋根を想定した場合、ケミカルカチオンパック施工による7~9月の3ヶ月間でのCO2排出削減量は最大約50トンに相当します。分析データ(pdf)

雨音低減

 遮音効果により、折板屋根の雨音等の騒音が約10dB軽減されます。 実験データ(pdf)

結露防止

 結露の原因は、表面と裏面の温度差にあります。ケミカルカチオンパックを表面に通常施工して温度差を減少させた上で、更に裏面にもカチオン主材のみ施工することで、ケミカルカチオン主材層の吸放湿効果により結露防止が可能です。製粉サイロや油貯蔵タンク、庇屋根等に効果的です。 実証データ(pdf)

屋根材の保護

 防錆効果によりフックボルトや折板などの錆を防止できます。海風にさらされる工場においても、施工後15年以上、効果が持続しています。